マカダミアナッツを育てよう
マカダミアの木から採れる実がマカダミアナッツです。
チョコレートや、おつまみでお馴染みですね。
日本で食べられているマカダミアナッツのほとんどは輸入品であり、国産は希少です。
熱帯系の植物だから日本では栽培することは難しいと思っていませんか?
マカダミアは意外と耐寒性が高く強権です。
冬の寒さだけ注意してあげれば一般家庭でも十分育てることのできる熱帯果樹です。
葉っぱの形状がトゲトゲして特徴的なので観葉植物として育ててもおすすめですよ。
是非、ご家庭で高級ナッツの収穫を目指して栽培を初めてみませんか?
マカダミアの育て方
栽培ポイント
寒さには比較的強いものの、冬季の霜や冷たい風には注意が必要です。
最低温度の目安は0℃です。
成木になれば0℃以下にも耐えますが、霜や風邪対策として不織布で保護するなど防寒対策が必要となります。
沖縄など暖かい地域を除いて基本的には鉢植え管理がおすすめです。
他にも鉢植え管理のメリットとしては、根域制限することで株の成熟を早めます。
その結果、開花結実を早めることに繋がります。
マカダミアは一本でも実がなります。
品種も沢山ありますので、複数品種を栽培しても楽しさは広がります。
植替え時期は?
寒さが和らいだ3月〜4月が適期
使用する土は?
市販の果樹用培養土を使いましょう。
自分で配合する場合は赤玉土:7、腐葉土:3、肥料【元肥】:適量を混ぜると良いです。
置き場所は?
半日以上、日が当たる場所が適しています。
夏は西日に注意し、冬は霜や冷たい風が当たらない場所に置きます。
夏と冬で置き場所を変えることが上手に育てるポイントです。
肥料や水やりは?
しっかりと土の表面が乾いたら、たっぷりの水を与えてメリハリのある水やりを心がけます。
多少乾燥気味を好みます。
肥料はマグァンプKなどの緩効性肥料を与えると良いです。
肥料は春と秋の2回与えると生育が良くなります。
剪定は?
鉢植えの場合は、鉢の大きさに合わせて剪定してあげます。
枝が混み合うと病害虫の発生に繋がりますので、風通しも意識して枝数を調整します。
病害虫は?
カイガラムシ
風通しが悪いと発生します。剪定や置き場所を適切に行うことで防げます。
カイガラムシからの排出物で、すす病を発生させますので日々の観察が大切です。
コガネムシ
地植えの場合は気にしなくて問題ありません。
鉢植えの場合は地表にネットを掛けて産卵を防止します。
コガネムシのサイクルや対策はこちらをご覧下さい↓
2019年 マカダミア栽培記録
4月より栽培開始
春に40センチ程度の実生苗をインターネットで購入し栽培を始めました。
2020年 マカダミア栽培記録
購入して最初の冬越し(12月〜4月)は玄関の中に入れて冬越しさせました。
小さい窓からの明かりのみで光合成が十分に出来ない場所でしたが、葉の変色や落葉なく冬越しできました。
そのことから耐陰性もあることがわかります。
観葉植物としても良いですね。
暖かい日が多くなってくる4月中旬からは屋外管理へ切り替えました。
室内からいきなり直射日光が当たる場所は葉焼けの原因となります。
建物北側の明るい日陰に2週間ほど置いて徐々に屋外に慣らしました。
葉や枝にカイガラムシを発見!
葉っぱに白い点々があると思い、良く観察してみると無数のカイガラムシが発生していました。
地道に手と歯ブラシを使って駆除。
1年で倍以上の大きさになりました。
成長速度は速い印象です。
この時期に株元から出ている枝に取り木を掛けて増殖を試みました。
取り木については秋に確認してみると、多少の発根を確認出来たので切り離しました。
画像下にある、小さい株が取り木苗です。
マカダミアの取り木は可能であることがわかりました。
2020年〜2021年の冬は屋外の無加温ハウスで冬越しをさせました。
2021年 マカダミア栽培記録
1月〜2月が寒さのピークです。
最低気温は0度以下にもなる厳しい環境でしたが問題なく冬越しできました。
耐寒性が高いことも確認できました。
群馬県の無加温ハウスで栽培できます。
2022年 マカダミア栽培記録
栽培を始めて3年目です。
だいぶ大きく成長しています。
樹高は2メートル程あります。
根も詰まってきたので、一回り大きい鉢に植え替えました。
土の中にコガネムシのサナギが潜んでいました。
これ以上、上に伸びたらハウスに入らないので上部を剪定しました。
穂木用に加工してバーミキュライトに挿し木を行いました。
今後も定期的にマカダミアの成長記録と挿し木の結果など追記していきます。
実際の栽培経験を元に信頼性の高い情報を発信していきます
熱帯果樹栽培は楽しい!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆さん良いグリーンライフを🌱