atsuo

群馬県邑楽郡在住です。
植物が好き過ぎて自宅にビニールハウスを建てて栽培しています。
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【レアなイチジク】海外品種は魅力的!高額取引される穂木を購入して挿し木や接木で結実を目指す!

果樹・野菜
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レア品種のイチジクの魅力

あつお
あつお

こんにちは。

植物大好きあつお【Twitter】

毎日ツイートしてます。

関東【群馬県】で熱帯果樹や珍しい植物を育てています。一人でも多くの方に魅力を伝えたく栽培記録など情報発信しています。

アルマ【Alma】

イチジクといえばドーフィン・ホウライシ・バナーネ(ロングドゥート)を想像するのが一般的です。

しかし世界には何百品種ものイチジクが存在しています。

イチジクマニアの中では海外から穂木を輸入して栽培してる方も存在します。

イチジクの魅力とは?

  • 果皮や果肉の色の違い
  • フレーバー(風味)の違い
  • ジャム感、シード(種)感の食味の違い
  • 形や大きさの違い
  • ストライプなどの模様の違い

様々な違いがあり魅力的です。

フリマサイト(メルカリ、PayPayフリマ)やオークションサイト(ヤフオク)などでも比較的安価で海外品種のイチジクを入手できるようになりました。

営利目的での希少品種や輸入穂木の取引も多く見られます。

私は実際にオークションサイトで珍しいイチジクの穂木を購入し栽培を始めました。

穂木からの成長記録を紹介します。

偽物や品種違いも多く流通するイチジクですが栽培する中で真相も確認していこうと思います。

家庭菜園での醍醐味である採りたて新鮮な美味しいイチジクは最高です。

スーパーでは買うことのできない未知のイチジクを自分で栽培して食べてみませんか?

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希少なレアイチジク穂木の入手

穂木の入手(ヤフオク)

まずは出品者に穂木の入手経路確認。

出所はナーセリー

実付き苗から穂木を採取したようです。

未熟で終わった品種もあり、すべての品種の収穫・実食はできていないとのこと。

品種違いが多い植物は購入した際に入手経路確認することをおすすめします。

葉や果実の見た目など似ている品種が多いイチジクは品種を特定・確定させることが難しいです。

同じ品種でも栽培環境や株の成熟具合、夏果・秋果でも見た目や味は変化します。

また枝変わりなど変異する可能性もあります。

最終的には美味しいかどうかが重要ですが品種違いは避けたいです。

栽培するレアイチジク11品種紹介

2023.2.23 到着

ボルディソット・ネグラ・リマダ

Bordissot Negra Rimada (BNR)

Bordissot Negra Rimada (BNR)

レインボーストライプと呼ばれている綺麗なストライプが入るイチジクのようです。

穂木からもストライプが確認できます。


ブラックマデイラ

Black Madeira

世界的にも有名で美味しいと高評価されているイチジクです。いくつかの系統も存在するようです。


フィゴブランコ

Figo Branco

黄緑の果皮に赤色の果肉。しっかりとした甘さに程よい酸味をもつイチジクのようです。


マルタブラック

Malta Black

とても甘い黒果皮で濃い赤の果肉をもつイチジクのようです。


メランザナ・ロサ【メランザーナロッサ】

MelanzanaRosa【Melanzana Rossa 】

赤ピンク色の果皮を持ち豊産性のイチジクのようです。


ダマ・デ・ロサ

Dama di Rosa

薄いピンク〜オレンジ色の果皮をもつイチジクのようです。


リガト・デル・サレントPB

Rigato Del Salento PB

黄色と黄緑のストライプが美しく、味もとても良いイチジクのようです。


ボルディソット・ブランカ・ネグラ

Bordissot Blanca Negra ( BBN )

紫の色の果皮に黄緑から銅色のストライプが薄く入る。糖度が高く海外のイチジク愛好家からの評価も高いようです。


ピズト

PIZZUTO

赤紫色のような綺麗な果実を付けるイチジクのようです。


カンリ カラ クルシュンル

Kanli Kara Kursunlu

紫の果皮で大きめの実をつけるベリー風味のイチジクのようです。



カーネルリットマン・ブラッククロス

Colonel Littman’s Black Cross(CLBC)

黒紫色の果皮に、オレンジから赤色の果肉をもつイチジクです。ジャム感が強くねっとりとした食味のようです。


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挿し木前に成功率を上げる工夫

希少な穂木を入手したら失敗は許されません。

少しでも成功率を上げるためにやったこと。

今までの経験を活かして成功率100%を目指していきます。

穂木の洗浄

穂木に多少カビの発生や汚れが見られたため歯ブラシをを使って洗浄をしました。

穂先や芽の部分は強く擦りすぎると傷める恐れがあるので優しく丁寧に洗浄します。

穂木の殺菌(除菌)

穂木を洗浄した後にキッチンブリーチ等の塩素系洗剤の希釈液で殺菌(除菌)しました。

参考記事はこちら↓

濃度が濃すぎるの穂木を傷める可能性があるのでほんのり塩素系の匂いがする程度で3分ほど漬けました。

付着している菌を減らすことにより挿し木期間中に穂木からカビが発生することを防ぐことが目的です。

穂木の加工

切り口が傷んでいる部分はそこから腐る可能性が高いので再度カットします。

切り口は速やかにトップジンMペースト(殺菌癒合剤)を塗ります。

トップジンMペーストを塗ることで傷口を守るだけではなく穂木から水分が抜けることも防ぐので挿し木成功率が上がります。

穂木を加工する(カット前)

入手した穂木の7品種は穂先でした。

穂先は展葉が早くなり、発根とのバランスが悪いと葉だけが多くなり水切れしてしまい失敗する可能性があります。

穂木ごとに節数を見てバランスが良く3節以上ある穂木については穂先をカットしました。

穂先をカット後

7品種中5品種はカット(剪定)しました。

カット後はトップジンMペースト塗布。

カットした穂先の2〜3センチは接木の穂木として利用しました。

穂木の水あげ(吸わせる)

穂木の状態(主に保管期間)により水あげの時間は変わると考えます。

吸わせる水は水道水でも良いですが、メネデールやHB101などの活力剤を与えることで穂木の力を最大限に発揮できて成功率を高めることができます。

水上げの目安時間


穂木を採取してすぐ挿し木する場合

(自宅で穂木を採取等)

30分〜2時間


穂木採取から数日経過する場合

(フリマサイトなどで購入等)

6時間〜12時間


穂木を冷蔵(冷暗所)で長期保管の場合

(秋から冬に剪定した枝を春に使用等)

12時間〜24時間


今回の穂木は採取してから長い期間保管されていそうな状態でしたので約24時間(1日)メネデール希釈液を吸わせました。

水上げ24時間実施

希少レア品種を接木(短い穂先)

穂木の加工の際にでた短い穂先部分を接木してみました。

とても短い(2〜3センチ)程の穂木で成功はあまり期待できませんが生命力の強いイチジクを信じて接木を行いました。

台木はバナーネ、ビオレソリエス、品種不明の挿し木2年生苗を使用しました。

穂先の5品種を接木してみた

接ぎ木の成長記録も紹介していきます。

希少レア品種を挿し木

穂木の下部の加工は太さに応じて変えます。

基本はくさび状にナイフで切ります。

挿し木の参考記事はこちら↓

細い(1センチ以下)については乾燥防止としてメデールテープを巻いて挿し木しました。

芽の部分にはあえて避けて巻きました。

目を避けて巻く参考写真

理由は芽がテープを破るために使うパワーを発根や展葉に使って欲しいからです。


挿し木に使用する土の紹介

  • 赤玉土 約4.5割
  • 鹿沼土 約4.5割
  • パーライト 約1割

穂木自体に書いている名前と鉢に貼ったテプラを照合しながら挿し木していきます。

2023.2.24

挿し木のポイント

  • 最初に鉢の中に土を2割ほど入れる
  • その上に穂木を置く(芽の向きを確認)
  • 優しく残りの土を入れる

挿し木完了

先に土を入れて穂木を突き刺すやり方は切り口の細胞を傷めます。

挿し終わったら鉢底から抜ける水が透明になるまでたっぷりと水を与えます。

仕上げにメネデール&HB101の希釈液を与えて完了です。

挿し木後はハウス内で管理

挿し木後は無加温ハウス(三重張り)で管理することにしました。

イチジクの発根には最低10℃以上は必要です。

2月末はまだまだ寒い日があります。

ハウスの中は日中は30℃近く上がり、夜間は10℃を切る環境です。

これからどんな成長をしてくれるのか観察していきたいと思います。

希少レアイチジクの成長記録

希少なイチジクの挿し木と接木の様子を定期的に更新していきます。

海外イチジク3月の成長記録(展葉の兆し)

挿し木から2週間程経過しました。

ボルディソット・ネグラ・リマダは穂木が太いこともあり展葉が早いです。

※写真右上丸鉢はグリーングリーク。

スペース空いてたので置いてます。

2023.3.12

幼果を摘果する

2023.3.14

摘果した品種

  • フィゴブランコ
  • ボルディソット・ブランカ・ネグラ
幼果摘果

摘果することで展葉を促進できます。

ハサミでカットして切り口にはトップジンMペーストを塗布しました。

摘果についての記事はこちら↓

挿し木してから約20日経過

枯れたものはありません。

2023.3.15
2023.3.15

接木の様子(約20日経過)

接木した品種

  • カンリ カラ クルシュンル
  • メランザナ・ロサ【メランザーナロッサ】
  • ダマ・デ・ロサ
  • ボルディソット・ブランカ・ネグラ
  • カーネルリットマン・ブラッククロス

5品種中4品種は成長を確認できています。

ブラッククロス(写真右真ん中)については枯れてしまったようです。

接木から約20日経過

海外イチジク4月の成長記録(展葉始まる)

葉の展開が著しいです。

成長の差も感じられます。

品種により葉の形も様々です。

品種の見極めには挿し木して初めに出る葉が参考になると言われます。

2023.4.7

上記の写真から2週間経過しました。

2023.4.22

写真左下のカーネルリットマン・ブラッククロスColonel Littman’s Black Cross(CLBC))が全く変化がありません。

ボルディソット・ネグラ・リマダ(Bordissot Negra Rimada (BNR))については葉の展開が早かったものの枝先が茶色くなり心配です。

ボルディソット・ネグラ・リマダ 枝先変色

初期成長が早いからといって、必ずしも順調ではないことがわかります。

海外イチジク5月の成長記録(成功の可否)

挿し木をしてから約3ヶ月が経過し、成功か失敗かがわかり始めてきます。

残念ではありますが2品種が失敗

ボルディソット・ネグラ・リマダは枯れ込みが進み僅かに発根していましたが茎にはシワがでで復活の見込みがありません。

最初の成長が一番良かっただけに残念です。

レインボーの果実収穫の夢がなくなりました。

ボルディソット・ネグラ・リマダ 

カーネルリットマン・ブラッククロスについては葉を見ることなく枯れ込みました。

発根の気配も全くありませんでした。

細い穗木であったので長期間の穗木の保管で傷み(鮮度が落ちた)があったのだと推測されます。

カーネルリットマン・ブラッククロス

生き残っている9品種

撮影したのは5/27です。

挿し木から3ヶ月以上経過して鉢底からも発根が確認できます。

リガト・デル・サレントPB(Rigato Del Salento PB)のみ芽は緑色で生きていますが葉の展開がありません。

2023.5.27
2023.5.27

5月中旬から成長が良いものには液肥を1000倍程に薄めたものを葉面散布しています。

挿し木中に薄い液肥を与える目的

葉からの栄養補給と根っこを肥料分に慣らすことが目的です。

植替え(鉢上げ)1.2週間前から与えるとよいでしょう。

ただし与え始めるタイミングが早すぎたり液肥が濃すぎると発根を阻害してしまうので注意が必要です。

海外イチジク6月の成長記録(植替え【鉢上げ】)

植替え(鉢上げ)に時期がやってきました。

個人的には強い日差しや気温上昇の心配が少ない梅雨時期がおすすめです。

根の状態を一つ一つ確認して培養土に植替えていきます。

品種によって発根量に差がありました。

差が出た要因は、品種、穗木の太さ、節の数、鮮度など様々なことが考えられます。

メランザナ・ロサ【メランザーナロッサ】(MelanzanaRosa【Melanzana Rossa 】)は微発根で植替え後に枯れてしまうリスクがありそうです。

しかし鉢から出した以上、後戻りはできません。

本来であればもっと根が回ってからの方が安心です。


植え替えを決意した理由

  • 梅雨が終わって夏の植え替えはリスクがある
  • 今年中にできるだけ大きく成長させたい
あつお
あつお

私の栽培地域は全国的にも暑いで有名な埼玉県(熊谷市)、群馬県(館林市)に近い場所なので夏は危険なのです。

2023.6.2

あつお
あつお

今後も栽培記録は定期的に更新してきます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

情報交換はお気軽に♪

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