チョコレートプリンフルーツとも言われる熱帯果樹
ブラックサポテ (クロガキ)
生食は本当に生チョコのような味わい(口当たり)です。
そんな希少なブラックサポテを種子から栽培を始めました。
ブラックサポテは日本での栽培情報はとても少ないです。
私が実際に育ててみてわかったことを紹介します。
珍しい熱帯果樹の栽培を初めてみませんか?
ブラックサポテとは?
メキシコ東部・中央アメリカ・コロンビア南部が原産
カキノキ科の熱帯果樹です。
ホワイトサポテと言われる熱帯果樹もありますが全くの別種です。
知って起きたいブラックサポテの特徴
雌雄異株・・・結実には基本的には雄木、雌木が必要
耐寒性熱帯果樹・・・霜や冷たい風に当てなければ栽培可能(0℃が目安)
追熟必須な果物・・・未熟なものは渋みが強く不味い
雌雄異株のブラックサポテ
雌雄異株とは雌花をつける株と雄花をつける株が別てある植物のことです。
種子から育ると雌雄どちらになるかわかりません。
開花まで条件が良くても5年程度は必要です。
ブラックサポテも雌雄異株であることから結実までの難易度は高めとなります。
コロッサル【Colossal】とう品種は1本でも結実するようですが、基本的には複数本の栽培が望ましいです。
2本以上栽培して雌雄揃わなければ、別性の穗木を入手してを接ぎ木をする方法が良いでしょう。
耐寒性がある熱帯果樹
霜が降りない地域であれば地植えもできるほど耐寒性が高い熱帯果樹です。
私の栽培環境は無加温ハウス(最低気温0℃)で問題なく栽培できています。
むしろ冬期も少し成長するほどです。
追熟必須な果物
ブラックサポテは追熟することで本来の美味しさを引き出すことができます。
追熟が不十分であると渋みが強く、食べられたものではありません。
そのまま室温で追熟を待っても良いですが、リンゴなどエチレンの発生量が多い果物を近くに置いたり、袋の中に一緒に入れることで追熟を早めることができます。
ブラックサポテの栽培記録
2020年 種まき
果樹用の培養土に種を蒔き、ビニールハウス内で管理しました。
朝晩は冷え込むので、発芽迄にとても時間がかかりました。
約3ヶ月経過し、忘れた頃に発芽しました。
11粒蒔いて発芽したのは5粒
種用の培養土に蒔き、加温設備があれば発芽率はもっと良くなったと思います。
発芽した5個のうち3個は双葉を展開する段階で種の殻が邪魔して、うまく開かずに棒状苗になり枯れてしまいました。
結局、2苗を育てることになりました。
ブラックサポテは基本的には雌雄異株なのでとりあえず2苗は残って良かった。
開花するまで雌雄の判断はできません。
雌雄揃うかは運となります。
揃わなかった場合は、どこかで穂木を入手して接木で対応しようと考えています。
気温が上がると良く成長してくれます。
葉は大きく綺麗な葉っぱです。
まずは順調に育っていき一安心です。
2021年 初めての冬越し
実生1年目から冬越しは無加温のハウスで行いました。
ハスウ内の最低気温は0℃まで下がる環境ですが、2株とも大きなダメージを受けることなく冬越しできました。
耐寒性は0℃が目安になります。
早く大きくなって欲しく、春に大きい鉢に植え替えました。
植え替えの際に根が黒いことに驚きました。
2株を比べると成長の差が目立ちます。
今後、追いついてくれることを期待します。
苗が少し大きくなるとカイガラムシの発生がありました。
カイガラムシは風通しが悪いと発生します。
地道に手で剥がしました。
幹と葉の付け根、葉の裏に小さい白いカイガラムシが大量に発生しました。
カイガラムシは増えてからでないと発見しづらいです。定期的に観察するべきですね。
完全には取りきれません。
2021年〜2022年の冬越しも全く問題なさそうです。
落葉や葉の変色はありません。
やっぱり耐寒性は期待できます。
2022年 順調に成長
気温も上がり綺麗な葉が次々と展開していっています。
樹高の方は大き方で80センチ程です。
やっぱり成長差は縮まりませんね。
カイガラムシの方は少し落ち着いてきたように感じます。
一度発生すると完全に駆除は厳しそうです。
こんな感じで葉の裏や幹についています。
こまめに落としてあげれば、生育にはほとんど問題ないように思います。
定期更新します。
是非またご覧ください。
皆さん良いグリーンライフを🌱