私が実際にコガネムシの幼虫被害を受けた時の写真と共に紹介します。
害虫被害は対策が重要ですが、完全に防ぐことが難しいことも現実です。
大きな被害を出さないためには早期発見をして大切な植物を守りましょう。
早期発見で被害を最小限に
コガネムシの幼虫は主に鉢植えで育てている植物に大きな被害をもたらします。
産卵されてしまうと食欲旺盛な幼虫が根を食害します。
大きな植物でも枯らしてしまう程の脅威です。
食害の受け初めは、ほとんど気付くことができません。
早期発見が重要です。
日々観察するところは
- 新芽に元気が無く水を上げても復活しない
- 土の表面が柔らかくなっている
- 株にぐらつきを感じる
上記の3つを日々注意しておくことで、完全に枯れてしまう前に発見できます。
1個でも当てはまる場合は、鉢の中を確認してみましょう。
コガネムシのサイクル
環境にもよりますが基本的にはコガネムシは卵から成虫になるまでのサイクルは1年です。
コガネムシの産卵時期は地域により違いはありますが、7月頃〜9月頃とされています。
1回の産卵では20〜30個程の卵を産みます。
卵から孵った幼虫は冬になるまで、植物の根を食害し続けます。
気温が下がる冬の間は活動が止まりますが、春になると再開します。
そして大きくなった幼虫はサナギになり1週間〜2週間で成虫となります。
コガネムシ被害実例紹介
下記の写真はコガネムシが産卵の為に、穴を掘ったものです。
直径2センチ程の穴です。
ピタンガ大苗の鉢に産卵されました。
この様な穴を発見した場合は、高確率で産卵されています。
産卵されたのが7月下旬でしたが、その年は特に被害を発見することはできませんでした。
というのも幼虫が小さいうちは食害も少ないので、植物の修復も追いつくので目に見えた変化はでません。
変化に気付いたのは翌年の2月下旬でした。
ピタンガは熱帯果樹なので落葉や紅葉はしますが、同様の大きさの苗と比較すると落葉数や新芽の展開に差があり発見に至りました。
被害にあった鉢の土表面は耕された様に柔らかく、幹を揺らすとかなりグラつきがありました。
土を10センチ程掘り起こすと、コガネムシの幼虫が大量に出てきました。
合計20匹ほど潜んでいました。
ビニールハウス内の管理なのでコガネムシの幼虫達も早い時期から活動を再開していたと推測します。
サナギになる直前の大きく育った幼虫は、食害する量が想像以上に多いです。
2021年に植え替えをした時は直径30センチの鉢に細根がびっしりありました。
被害に気付いて植え替えを行う為に株を抜いてみると細根は、ほとんど無くなっていました。
上部(茎や葉っぱ)と根のバランスが悪いと枯れる可能性が高まりますので、時期的には良く無いですが、強剪定をして植え替えました。
コガネムシ対策と駆除
基本的には鉢の中に産卵できない状態をつくることが良いと私は考えますが、薬剤の使用も状況に応じて使用しても良いでしょう。
おすすめの方法を紹介します。
ヤシ繊維のマットを使用する
円形のものが良く販売されています。
鉢の直径を確認して、サイズの合うものを敷くだけなので簡単です。
価格も数百円なのでお手頃です。
ヤシの繊維なので加工もしやすく、外観も綺麗に仕上がります。
他にも雑草対策や、夏場の地温を抑えるなどの効果もあります。
網目ネットを自分で加工して敷く
鉢の形に合わせてカットし、幹に向かって切り込みを入れて敷くだけです。
百均などで使えそうなネットを購入して、使えば安く対策できます。
少し見た目が悪くなるので、上からバークチップや赤玉土を敷くと見た目も良くなります。
ダイアジノン(薬剤)を使用する
いろいろ農薬はありますが、特にこだわりが無いのであればダイアジノンが良いです。
土の上に撒くのではなく、しっかり土に混ぜ込むことで効果を最大に発揮します。
すでに植え付けてあるものに使用する場合は、深さ10センチ程度までの土に混ぜるだけで効果が期待できます。
使用する際は説明書をご確認ください。
ハチ超激取れで成虫を補殺
ハチ超激取れ効果抜群です。
パッケージだけ見るとハチ専用だと思いますがしっかりコガネムシの成虫を捕獲できます。
しっかりコガネムシと記載してあります。
これは産卵されない為の、成虫駆除なので他の方法と併用することをおすすめします。
まとめ
コガネムシの被害は恐ろしいです。
鉢植え栽培は特に注意してください。
植物が弱ってから気付く場合が多く、大切な植物が枯れてしまうこともあります。
コガネムシに産卵されないように、しっかり対策をすることが大切です。
また日々の植物観察は、上部だけでなく土の表面を確認することで産卵された穴や幼虫の痕跡に気付くことができます。
大切な植物をしっかり守りましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
みなさん良いグリーンライフを🌱