
フィンガーライムの接木しました。
なぜ台木はカラタチ?
一般的にはフィンガーライムは接木苗を育てることが良いとされています。
台木は9割以上がカラタチが使用されています。
今回はユズ実生も台木と使用して成長過程を比べて観察できればと考えています。
こちらはカラタチの実生苗です

こちらはユズの実生苗です。

カラタチが台木として多く利用されるにはやはり理由があります。
- 矮性化(樹形を小さくできる)
- 台木の生産性(台木として作りやすい)
- 早期結実
- ウイルス等への耐病性
- 耐寒性向上
などがあげられます。
昔は柑橘類の台木にはユズが多くされていたようですが現在はほとんどありません。
カラタチが優れているから移り変わったと考えることが普通ですが、接木には親和性というものもあります。
フィンガーライムをユズに接木したという情報はほとんどありません。
ですので今回はカラタチとユズの両苗に接木をして経過を観察したいと思います。
フィンガーライム
私のフィンガーライム

つぶつぶ食感と爽やかな風味が素晴らしい高級食材の熱帯果樹です。
現在は10品種以上のフィンガーライムを育てています。
最近はいろいろな品種が出回ってきましたね。
フィンガーライムの記事はこちら↓
今回は赤実系の穂木を使用します。

接木実践です
本来なら1センチ以上の太い幹の苗を台木として使い接木します。
今回は実生1〜2年程度の中から太めのものを選んで接木しました。
来年台木が大きく育ったら複数品種で再度接木予定です。
今回は検証の為、細い台木です。
台木として使う苗はこちらです。

まずは上部をカットします。
元気な苗なのにカットするのは、少し心が痛みますね・・・

カラタチは簡単に挿し木で増やせるのでバーミキュライトに挿しました。

台木も小さいので切り接ぎで行います。
作業の際は手袋推奨です!
台木に切り込みを入れます。
切れ込みを入れる際は出来るだけ一回でスパット切り、細胞を潰さないように注意します。

あとは穂木をクサビ状に穂木をカットします。
こちらも細胞を潰さないようにスパット切ります。

あとは形成層同士がしっかり合うように差し込みます。

これが1番重要です。
成功するかはこれにかかっています。
最後にメデールテープを動かないようにしっかり巻いて完了です。

ちょっと不恰好ですがあとは活着を待ちます。
結果が出たらまた更新します。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆さん良いグリーンライフを🌱