カムカムってどんな熱帯果樹
カムカム(Camu Camu)はアマゾン川の方にが原産のフトモモ科の熱帯果樹です。
カムカムはジュースやお菓子に加工されます。
日本ではとても希少な植物で果実や苗を実際に見たことのある人はほとんどいないでしょう。
カムカムは熱帯果樹ではお馴染みのジャボチカバと仲間です。
結実の仕方も似ているようです。
結実を想像しただけでワクワクしてきます。
日本での栽培情報はほとんどありません。
アマゾンの環境をイメージしながら栽培します。
カムカムの育て方
栽培ポイント
寒さと乾燥が苦手です。
冬季の霜や冷たい風には注意が必要です。
最低温度の目安は10℃です。
真夏の水切れにも注意してください。
水捌けの良い土で地表が乾いたらしっかり水を与えます。
沖縄など暖かい地域を除いて基本的には鉢植え管理となります。
鉢植え管理のメリットとしては、根域制限することで株の成熟を早めます。
その結果、開花結実を早めることに繋がります。
植替え時期は?
基本的には4月〜5月が適期
最低気温が10℃を超えるようになった頃が適期です。
鉢増しの場合は冬を除けば問題ないでしょう。
使用する土は?
市販の果樹用の培養土でも問題ないですが、やや酸性を好みます。
鹿沼土やピートモスをブレンドして使うと良いでしょう。
自分で配合する場合は
赤玉土:3・鹿沼土:3・腐葉土:3、パーライト1肥料【元肥】:適量を混ぜると良いです。
置き場所は?
明るい日陰が適しています。
直射日光は苦手なので遮光ネット等を利用して良い環境をつくりましょう。
適度な湿度も良く成長させる為には必要です。
肥料や水やりは?
土の表面が乾いたら、たっぷりの水をます。
生育期は常に湿っていても問題ありません。
葉水も生育促進に効果があります。
肥料はマグァンプK・ネクスコートなどの緩効性肥料を与えると良いです。
肥料は春と秋の2回与えると生育が良くなります。
剪定は?
基本は混み合った枝を剪定するのみで良いでしょう。
病害虫の発生に繋がりますので、風通しも意識して枝数を調整します。
病害虫は?
コガネムシ
地植えの場合は気にしなくて問題ありません。
鉢植えの場合は地表にネットを掛けて産卵を防止します。
コガネムシのサイクルや対策はこちらをご覧下さい↓
カイガラムシ
風通しが悪いと発生します。剪定や置き場所を適切に行うことで防げます。
カイガラムシからの排出物で、すす病を発生させますので日々の観察が大切です。
カムカム栽培記録
実際の栽培記録(定期更新)
写真下に撮影日を記載しています。
成長速度や管理場所などリアルな栽培過程をご覧下さい。
2021年 栽培記録
2021年8月15日栽培を開始
メルカリより購入
樹高は20センチ程度の小さい苗
購入先からは取り木苗で早期に結実の可能性があるというこでした。
幹の太さは5ミリ程度です。
早速植え替え
ハイポネックスさんから出されている果樹・花木用の土を使用しました。
肥料は緩効性肥料のハイポネクスネクスコートを使用しました。
植え替えから1ヶ月経過
新芽を複数確認できました。
初の冬越し
11月に入り最低気温が5℃を下回る日を目安に室内管理へ切り替え。
室内(玄関)に簡易ハウスを設置してその中に入れました。
室内は乾燥気味なので湿度保持のために、簡易ハウスを使用。
日照不足を補うために植物ライトを9時間つけました。
2022年 栽培記録
室内管理で冬を耐える
室内管理に切り替えてから約2ヶ月経過
多少の落葉はあるものの順調
カムカムは写真左上(赤い札)
簡易ハウスの入り口はずっと閉め切りだと風通しが悪くなります。
湿度も大切ですが日中は解放しました。
葉に変化(落葉・傷み発生)
室内管理に切り替えてから約3ヶ月経過
葉の傷み(葉先が枯れる)が発生
株の3割ほど落葉させてしまいました。
葉の傷み・落葉の原因を考える
- 水やり管理の失敗による根腐れ
- 日照不足による生育不良
- 風通しの悪さによる生育不良
- 湿度不足(乾燥)によるダメージ
- 低温によるダメージ(15℃~20℃管理でした)
なんとか耐えた室内冬越し
3月に入り屋外の無加温ハウス内の環境は良い状態です。
- 日中は20℃~35℃
- 夜間は5℃~15℃
やっと屋外無加温ハウス管理に戻すことができます。
このときには株の半分程の葉が落葉してしまいました。
止まらない落葉
屋外管理へ切り替えてからも落葉が止まりません。
株の7割程の葉はなくなってしまいました。
救いなのは新芽が複数確認できていることです。
復活!一安心
あの可愛そうな姿から復活。
葉の色が冴えないですが順調に成長を再開してくれました。
夏の越し
寒さの心配が終わったら次は暑さの心配です。
ハウス内の日中は毎日のように40℃を超えています。
しかしカムカムは暑さには強いようで特に夏越し対策はしませんでした。
強い日差し対策として遮光ネット(50%)を毎年つけています。
夏も終わり過ごしやすい秋です。
冬越しのダメージもあり、そこまで大きくはなりませんでしたが成長を感じます。
これから2回目の冬越しが始まります。
最善の冬越しを考える
2021年~2022年冬越しの経験を元に自分にできる最善を考えます。
外気温が5℃を下回る日を目安に室内管理へ切り替えました。
今年は室内に簡易ハウスを建てて冬を乗り切ります。
温度は15℃〜20℃の管理です。
植物ライト&サーキュレーターを毎日12時間起動させて様子をみます。
湿度・温度をしっかりモニタリングします。
植物を室内で上手に冬越しさせる為のポイント↓
カイガラムシ発見
枝をよく観察するとカイガラムシが寄生してました。
小さいのを含め全部で10匹程いました。
特に果皮の剥がれかけの部分と株元といましたので今後もよく観察していきます。
2023年 栽培記録
落葉や傷みが目立つ
葉の傷みが多く葉で確認できます。
新しい葉についても枯れ込みがででいるので心配な状態です。
無加温ビニールハウスに切り替え
室内管理から屋外ビニールハウスへ移動が可能な時期になりました。
外気温が5℃以上になれば、三重張りハウスの気温は10℃以上になります。
天気が良い日のハウル内は30℃程になるので回復・成長再開に期待です。
枯れた葉先をカット
枯れた葉を放置すると湿度が高いハウス内ではカビの発生原因になります。
また見た目も悪いので定期的に枯れた葉先はハサミでカットしています。
今後も栽培記録は定期的に更新してきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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関東【群馬県】で熱帯果樹や珍しい植物を育てています。一人でも多くの方に魅力を伝えたく栽培記録など情報発信しています。